骨盤がずれると痛い理由
それは軟部組織が多く、「侵害受容器」というものが仙腸関節まわりに多いからなんです。
軟部組織とは、軟骨やじん帯のことを指します。
軟部組織には「侵害受容器」という受容器があり、軟部組織(軟骨やじん帯、椎間板など)伸ばされたり変形した際に痛みという感覚を出すものです。
赤丸のところがずれます
赤丸の下の線が仙腸関節という部分になります
この仙腸関節の周りには軟骨やじん帯が多くありますし、関節というよりは軟骨やじん帯などの軟部組織でくっついてる感じです。
わかりやすくするために、半分消してあります
左側が骨のみ、右側の白いのがじん帯です
軟骨やじん帯には「侵害受容器」という器官があり、軟骨やじん帯が引き延ばされたり変形すると異常を察知すると痛みとして認識されます
骨盤、特に仙腸関節は軟部組織がとても大きいため「侵害受容器」の数がほかの場所より多いのです
そのため骨盤のずれが起こると痛みとして感じられやすいと当院は考えています
骨盤は経験上、ズレる範囲が男性なら1.5cm、女性であれば3cm程度ズレることができます
この範囲をちょっとでも超えると、痛み刺激も強くなり、歩くのもつらくなりやすくなります
実は骨盤はいつでもズレている
骨盤がズレるということは、日常起こっています。
「正常な範囲内で」シーソーのように動くなら何の問題もないのです。
歩いたり走ったりするような動きがあるのに片方に寄った形になるということは、ズレるというよりは骨盤がフラットな場所に戻れなくなるという表現が正しいのではないかと思っております
当院では、骨盤矯正をした後に歩いたり動いてもらうことを勧めています
腫れが強く、痛みが強い場合は安静にしていただきます
しかしすべて安静が大事かというとそうではありません
実は歩いたりした方が痛みが取れる?
すべてがそうでもありませんが、動いた方が痛みが抜けやすい腰痛というものもあります
動いた方がいい腰痛の特徴は、激しい運動はできないが歩いた程度の運動のほうが痛みが少なるという腰痛です。
やりすぎるとかなり痛くなることがあるので状態次第なところはありますが…
骨盤のズレは、実は自分でもある程度までは痛みが強くならないように手を打てます。
ウォーキングや筋トレをしてみたり、こまめに足の組み方を変えてみたり…
予防するという意味ではかなり意味のあるものになります
体の状態などを見ていないのに判断するのは難しいです。
実際に見てからアドバイスしたいと思います。